『わが家の歴史』
[ドラマの裏にもドラマあり]
04 映像 吉川博文
仕事は、撮影以外の映像技術的なことを全部受け持っています。
具体的には画のトーンや雰囲気を決めるといったことですね。昭和など昔のことを描くとき、アンバー(琥珀のような黄色)トーンにしてノスタルジックな印象にすることが多いのですが、今回はあえてしていません。"昭和を過去のこととして見て欲しくない"という三谷さんの意向でもあったのですが、僕としても、昭和を描くからといってアンバーにすればいいという感じにはしたくなかったんです。なぜなら、当時の人たちに風景がアンバーに見えていたわけではないからです。
また今回特筆すべきは、やはり冒頭の浅草のシーンですね。大規模なオープンセットで実際に撮影して、CGは一切使っていないんです。でも今の人はCGに慣れてしまっているから、もしかするとCGなんじゃないかと思われたら悲しいけれど、それくらいの完成度になっていると思います。
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