『わが家の歴史』
[ドラマの裏にもドラマあり]

12 制作担当 松岡利光

制作部というセクションは食事の手配からロケ場所を見つけてくるところまで、予算にも配慮しながらドラマの制作現場のありとあらゆることにかかわっています。僕はフジテレビのドラマに長くたずさわっていますが、この台本を最初に読んだ時に今回だけは何とかなる気がしなかった。というのも、ストーリーが昭和2年から39年まで流れていく上にかなり多くの家に引っ越すので、家だけで何軒ロケ地を探さなくてはいけないのかと…頭がクラクラしましたよ(笑)。
僕らの仕事の基本は、台本に書かれている場所に実際に足を踏み入れて、そこから考える。実際の場所で撮影するのが理想なんです。八女家のスタートは北九州の田川という炭坑で栄えた街。そこに運良く昔からの炭坑の住宅が残っていたので、それを八女家の最初の家として撮影することができました。
また電車が出てくるシーンもいくつかあるのですが、これにもかなりこだわっています。実は僕はかなりの"鉄ちゃん"なので、そのプライドにかけて、なるべく当時の車両を探してきて撮影しています。

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