『わが家の歴史』
[ﾄﾞﾗﾏの裏にもﾄﾞﾗﾏあり]
10 監督補 三木 茂
撮影を進行させるﾄｰﾀﾙのｽｹｼﾞｭｰﾙを立てるのが僕の仕事です｡
特に今回は素晴らしいｷｬｽﾄの方がたくさん出演しているので､多忙なみなさんの都合を合わせて､何から撮影していけばいいのかというのを考えるのが大きな役割でした｡とは言え､そればかりを考えてもいられません｡台本の流れや､ｽﾄｰﾘｰ展開というのも重要です｡今回は時代が流れていく話ということで､できるかぎりは時系列に撮影できるように組むことを考えましたね｡大きい枠で言うと､例えば9月から撮影を始めたのですが､9月にはなるべく第一夜､第二夜を撮って､第三夜は入れないようにしたり､日によっては､中心人物が過ごす時間の流れどおりに撮ったり｡そんなときは別のｷｬｽﾄの方の待ち時間が長くなるので胸が痛みますが…｡
僕がいちばん心がけているのは､とにかくｽｹｼﾞｭｰﾙを早く出すこと｡美術や衣装などのｽﾀｯﾌはかなり前から準備をしなければいけないので､そうすると､結果的にｽﾑｰｽﾞにいくことが多いんですよ｡
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