『わが家の歴史』
[インタビュー]
長澤まさみ
すべてが詰まっている、福袋みたいなドラマ
「わが家の歴史」は、いろいろな人生を描いているお話。本当にあったことも題材にして時代を追ったストーリーになっているので、勉強にもなるし、夢を見させてくれる部分もあって…すべてが詰まっている、福袋みたいなドラマだと思います。
私は政子(柴咲コウ)の親友という役柄なので八女家ではないのですが、やっぱり家族っていいなと思いますね。いけないことはいけないと叱ってくれる、でもちゃんと応援してくれるというのが家族。いろんなことが起こっても、家族の絆は切れない。人の振り幅なんて物差しで測れるものじゃないから、いい意味で振りすぎても振らなさすぎても「大丈夫」って言ってくれる家族の存在はいいなと思いますね。私も本当は八女家の仲間に入りたいくらい(笑)。私、子供の頃に大きい車、ワゴン車にあこがれてたんです。大家族の家の車って、今はみんなワゴン車じゃないですか。3列目に乗りたかったんですよね(笑)。
ドラマの中には昭和の有名人もたくさん登場するんですけど、本当に会えるんだったらエノケンさん、それから遠藤周作さんに会ってみたい。遠藤周作さんの小説は人にすすめられて『わたしが・棄てた・女』を読んだことがあるんですけど、本当にショッキングで…びっくりしたのを覚えています。もしそんな人に会えたら、どんなことを話すんだろう…想像もつかないかも(笑)。
私が演じる一之瀬ゆかりは、最初は何もわからないお嬢様なんだけれども、波乱万丈の人生で…でも、いろんな経験をして酸いも甘いも知って、より魅力的な女性になっているのではないかと思いました。三谷さんの作品では、よく夜の世界で働く女性が出てきますよね。歌を歌ったり、ダンスを踊ったり…そういう女性が生き生きと描かれていて、ゆかりにもそういう部分があるので楽しみながら演じました。
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