『わが家の歴史』
[インタビュー]
松本 潤

家族のあたたかさって普遍的なものなんだと思う
義男は、五人兄弟の中で、いちばんセンシティブな人間だと思います。だからこそ勉強して東大に入って上京し、家族と離れて暮らすんです。でもそれは、決して家族から離れたかったわけではなくて、姉・政子(柴咲コウ)とは違うやり方だけど、彼なりに家族を支えようとしていた。彼はすごく家族思いの男だと思いますね。義男は途中、洞爺丸の海難事故に巻き込まれてしまうんですが、この撮影は本当にすごかったですね。上海で本物の船のようなセットを組んで撮影したんですが、水もかなり大量に使って…洞爺丸の事故は、僕らの世代でわかりやすく言うと、日本で起きたタイタニック号の沈没みたいなもの。とても迫力があって、見ごたえのあるシーンになっているんじゃないでしょうか。
この物語のキーワードは、やはり「家族」。家族って、家族以上でも以下でもなく、それに代わるものは絶対にない特別なものですよね。僕の家族は八女家のような大家族でもないし、にぎやかでもなかったけれど、この作品に参加させていただき、八女家の一員として過ごしたことで、家族のあたたかさとか家族で過ごす時間の大切さを、再認識しました。今の若い人たちは、家族と過ごす時間があまり多くないような気がするし、実際僕も生活の中で、それほど家族と会うことがないのですが、それでも、家族のあたたかさって普遍的なものなんだと思うんです。
このドラマを懐かしいと感じる人もいれば、まったく知らない時代の、まさに大河ドラマを見ているような感覚になる人もいると思いますが、どんな世代の方が見ても楽しめるドラマなので、家族全員でリビングに集まって、僕ら八女家が一丸となって生活している姿を見てほしいです。それがきっかけで会話が増えたりするとうれしいですね。

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