『わが家の歴史』
[インタビュー]
鈴木砂羽

血はつながってなくても絆がある「マリア」という存在
八女家は大家族ですが、私自身はひとりっ子なんです。だから、大家族のムードが今ひとつわからない部分はありましたね。実はこの現場はひとりっ子が多くて…三谷(幸喜)さんを筆頭に、西田(敏行)さんも(佐藤)浩市さんも(柴咲)コウさんも、(榮倉)奈々ちゃんも、みんなひとりっ子同盟でちょっと嬉しかった(笑)。
私は政子(柴咲コウ)の友達で、後に次男の宗男(佐藤隆太)と結婚する「マリア」という姉さん女房の役なんですが…どんなときでもみんなの側にいる女性なんですね。三谷さんからは「マリアは、とにかく八女家のために一生懸命立ち働いてほしい」と言われました。
マリアの背景は詳しく描かれてないので役者が想像するしかないんですが、おそらく彼女はあまり幸せな家庭で育ってなかったみたい。何か暗い背景があって、たまたま政子と出会って宗男と結婚することによって救われたんじゃないかなと想像します。だから、あれだけ八女家のみんなに尽くすことができる。よく考えたら八女家の中では部外者なのに、とにかくいつも一緒にいるから血はつながってなくても絆がある。政子役の柴咲コウさんは本当に小柄で、一方の私は大柄ですが、小柄な政子が大柄のマリアをかばって守ってくれる─そんな構図がドラマには出てきます。もしかするとマリアは政子に拾われたんじゃないかとも思いますね。だから政子を恩人のように感じているんじゃないかな。
ドラマに出てくる昭和の有名人の中で実際に会えるとしたら、私は手塚治虫に会ってみたいですね。私、手塚治虫のアシスタントになる房子役の榮倉奈々ちゃんに「手塚治虫の漫画に出てくる女性によく似てる」って言われたんですよ(笑)。横顔が似てるとか…よく「昭和フェイス」って言われるんですけど、そういうことみたいです(笑)。
もどる
0.わが家の歴史 TOP

(C)フジテレビジョン