『わが家の歴史』
[インタビュー]
榮倉奈々
物の少ない時代にいろんなことを見つけながら生きていく
房子は、絵を描くのが大好きで手塚治虫さんを愛してる夢見る女の子。性格は、世間のみなさんが抱く末っ子の印象のままの末っ子だと思います。天真爛漫で甘えるのが上手で、でもちょっとずるいところもあるのかな、なんて思ったりもして(笑)。
実は、私自身はひとりっ子なので、末っ子の性格がわからなくて、インターネットで調べたりもしたんですよ。特に"甘え上手"というのが難しかったのですが、実際に兄弟がほしいなと思っていたので、お芝居の上ですが、お兄ちゃんやお姉ちゃんたちに本当に甘える感覚を出せたらいいなと思って演じていました。学生時代の房子はおかっぱ頭なんですが、その髪型もインパクトがあっておもしろかったですよ。鏡見るたびに、オバケがいる!って(笑)。一度そのカツラのままコンビニに行ったら、特に何の反応もされませんでしたけれど(笑)。
房子との共通点は、絵を描くのが好きなところです。私も小さい頃から大好きで、家でも、学校の休み時間も、ずっと描いてた気がしますね。ドラマの中で、手塚さんの絵をマネして描くシーンがあったんです。意外と簡単かな、なんて思ってたら、すごく難しかった。全然描けなくて、何十回練習したことか。このドラマのお話をいただいてから、手塚さんの本を読もうと思って、まず『リボンの騎士』と『火の鳥』を読み始めたんですが、すっごくおもしろくて夢中になってしまったんです。房子の気持ちがよくわかりましたね。私も会えるなら手塚さんに会ってみたいものです。
このドラマで描かれている昭和は、今よりネットワークも少ないし、物もそれほど普及していない時代。便利じゃない分、日常のちょっとしたことに感動できたり、いろんなことを見つけながら生きていくのはすごく楽しそう。そんな世界がちょっとうらやましいなと思ったりもしています。
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