ヴォイス
第10話
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その後、真也の邸宅に瑠美子を訪ねた大己は、死因が特定できなかったのは残念なことだが、父親が経営する病院の医療ミスを暴こうとする亮介の覚悟が並大抵ではなかったことをわかってやってほしい、と訴える。

一方の亮介は、梅木を呼び出し、桜井はシスの過剰投与で亡くなくなり、それを貴之が隠蔽しているのではないか、と迫る。しかし、梅木は、シスの投与は適切だったと譲らない。そこで亮介は、梅木の前の主治医で、現在は仙台の病院に勤務する三條(二階堂智)に連絡を取り、電話をもらう約束をするが返信がない。気落ちする亮介を見た彰は、バイクの後ろに亮介を乗せ仙台へと走る。

ようやく、三條に会えた亮介は、三條から腎機能障害のあった桜井にシスは絶対に投与できない抗がん剤だったと聞く。

翌日、病院に貴之を訪ねた亮介は、三條から聞いたその情報が梅木に伝わっておらずシスを投与してしまったことが死因で、それを隠すためにカルテが改ざんされたのだろう、と言い、医療ミスを認めてほしい、と訴える。

すると、貴之はすぐに記者会見を開き、桜井に不適切な抗がん剤の投与があった上、自分がカルテを改ざんしたと、医療ミスを認めるコメントを出す。

会見を見ていた大己は、貴之の胸ポケットに挿さっているボールペンが、桜井愛用のものと同じであることに気づく。何かを感じた大己は貴之の経歴を調べ、貴之が桜井と同じ長崎県出身だったと知る。そして、学生時代に桜井が住んでいた長崎県人寮を訪ねることに。そこで、管理人(品川徹)から当時の部屋の見取り図を見せられた大己は驚く。なんと、貴之と桜井は、寮で隣同士の部屋に住んでいたのだ。しかも、ふたりは親友同然だったという。

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