ヴォイス
-INTERVIEW-
Q.それが普通だと思いがちですね。
そうなんです。まさか、自分が明日死ぬとは誰も思っていませんよね。でも、異状死の多くは突然死なんです。さっき「また明日ね!」っていつものように別れたのに、翌日に亡くなっているってことはよくあることです。それでは、亡くなった本人も残された身内や友人も死を理解できないまま離別に追い込まれることになるわけです。解剖によって亡くなった事実や死因については究明できますが、じゃあ、なぜそのタイミングだったのかということは医学的にもわからないことがほとんどです。明日ではなくてなぜ今日だったのか、そういうタイミングの不思議さっていうのを、法医学を通して生きている人に伝えてあげることが、法医学をやっている人のテーマだと思います。また、死者からしか伝えられない、純粋なメッセージというものを、ちゃんと生きている人に還元するというのは法医学にしかできないものだと思っています。そういう意味では、やっぱりやりがいがあるのかなと思っています。
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