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■法医学用語解説
┗第6話登場用語

【偽膜性大腸炎】
大腸の粘膜に薄い膜が覆ったような状態になって、腹痛や下痢などの腹部症状を生じる。抗生物質などの薬物の投与で、もともと腸内に存在する細菌の正常なバランスが崩れることが発症原因として多い。

【ペニシリン】
細菌の感染症治療に用いられる抗生物質の一種。歴史上、最初に発見された抗生物質。実際、ペニシリンは毒性が低く、高頻度に偽膜性大腸炎を生じることはないが、副作用の一つとして、急激にアレルギー症状を呈するペニシリンショックが医学的に有名である。

【ミュンヒハウゼン症候群】
ほら吹き男爵(ミュンヒハウゼン;実名)にちなんで命名された行動異常。関心や同情をひくことを目的として、薬物や物理的手段を用いて、自分になんらかの症状を実際に発現させ、通院・入院の治療や転院を繰り返す。医療情報に詳しい女性に多いとされている。

【代理によるミュンヒハウゼン症候群】
ミュンヒハウゼン症候群と同じ動機で、自分以外の身近にいる人に対して、薬物や物理的手段を用いて傷害し、治療を繰り返させる行為。傷害の対象は自分の子どもであることが多く、その場合には死亡する危険性も高く、児童虐待の一つとして考えられている。

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