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■法医学用語解説
┗第5話登場用語

【肺動脈血栓塞栓症[はいどうみゃく・けっせん・そくせんしょう](エコノミークラス症候群)】
心臓から肺に向かう動脈(肺動脈)内に、血栓が充満(塞栓)することで、呼吸不全を生じる疾患。血栓はおもに下肢の静脈で形成されること(下肢深部静脈血栓症)が多く、特に、長時間同じ姿勢でいた場合などに、下肢の静脈の血流が停滞することが原因となることがある。このような状況で発症する肺動脈血栓塞栓症は、以前は飛行機のエコノミークラスの乗客で多数の発症例があったことから、エコノミークラス症候群と呼ばれていた。

【中性脂肪】
食事からの摂取や、肝臓で作られる体を動かすためのエネルギー源の一つ。体内に蓄積されやすい性質であるため、中性脂肪が多くなると、体脂肪や血中脂肪として貯留される。中性脂肪が蓄積しすぎると、肥満や脂肪肝、動脈硬化などを生じ、生活習慣病の原因となる。

【LDLコレステロール】
脂質の一種で、ホルモンや消化酵素の原材料となる物質。コレステロールの比重の大きさによって、LDLコレステロールやHDLコレステロールなどに分類される。LDLコレステロールは増加すると、血栓の形成や動脈硬化症を促進して、心筋梗塞、動脈瘤などを発症することから、悪玉コレステロールと呼ばれる。一方、HDLコレステロールは、余分な脂質を肝臓に運搬する働きがあることから、善玉コレステロールと呼ばれる。

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