う そ う そ
- 登場人物 -

◆おたえ
…真矢みき

一太郎の母。荼枳尼天に仕える大妖・おぎんと人間である伊三郎との間に生まれた。一太郎と同じく妖が見えるだけで、その他の特殊な能力はない。
湯治旅をすれば一太郎が丈夫になるという母・おぎんからの御告げがあったが、道中の一太郎の身を案じる。一太郎と祖母を対面させたいと思いやる気持ちも旅を勧める理由であった。
一太郎のお供に佐助や仁吉だけでなく松之助も加えたのは、おたえの提案によるもの。奉行人として働いている松之助を、それでも「兄さん」と言ってはばからぬ一太郎の思いを汲んだ……という訳ではない。手代たちだけでは道中あれこれ心配されて煩わしいだけの思いをしてしまうかもしれない、という配慮からだ。
松之助に対して、わだかまりが全くないと言えば嘘になるが、かといってどうする事もできない。それに、松之助が長崎屋に来てから一太郎の嬉しそうな顔が増えて嬉しい。それだけでも松之助を受け入れて良かったと思える。なんにしても、一太郎が一番なのだ。
口には出さぬが、松之助の事も心配でならない藤兵衛の様子を見ているうちに、一家揃ってこその幸せがある事に気付く。勿論、その中には松之助も入っているのだと思うようになる。
一太郎が無事かどうかリサーチする為に、鈴彦姫を一太郎の荷物に紛れ込ませた。離れを本部とし、幼い頃から相談相手だった屏風のぞきと旅の様子を逐一報告してもらう予定だった。ところが、鈴彦姫が運んでくる情報は信じられないものばかりだった。日頃、一時も離れない手代たち二人が、船に乗らず行方を消してしまった……。残された一太郎と松之助は何者かにさらわれてしまう……。すぐにでも飛んで行きたいところだが、母・おぎんからのメッセージは"堪えておくれ"と言うばかりだ。どうしようもなく不安に駆られるが、一太郎の持つ運の強さを信じて待つ事に。

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