う そ う そ
- 登場人物 -

◆松之助
…岡田義徳

一太郎の三歳上の異母兄弟。
跡取りがいない事で自らの立場を危ぶんだ藤兵衛が、親類に唆されるままに他所の娘と関係し生まれた息子。その為、長崎屋に快く受け入れられず、産みの母の元で暮らす。しかしその母とも死別して、桶屋に奉公に出されて随分と苦労を重ねる。なりそこないの付喪神が起こした事件を機に長崎屋に奉公するようになる。その事件で、一太郎が自らの命を賭けて自分を救ってくれた事は、うっすらと断片的ではあるが記憶している。長崎屋で働く事ができるのも一太郎の口添えのおかげである為、彼の恩に報いなければと常に思っている。
一太郎が「兄さん」と兄弟扱いするのに対して、どんな時も「若だんな」と、あくまで奉行人である姿勢を崩さない事が、他の奉行人たちにも好感を得ている理由だ。
今回の旅については、若だんなを自分が守る!と張り切っていたが、道中早々に手代二人とはぐれてしまった事により、長崎屋の面々抜きで一太郎と接する長い時間を持つ。それにより、恩人である「若だんな」としてではなく、弟の「一太郎」として守りたいという気持ちが顕になる。……が、専ら乗り物に弱く、この道中、一太郎に何度も介抱され、一太郎に笑われてしまう。そんなところは、父・藤兵衛に良く似ている。

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