海猿
-物語-
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｢ながれ｣の廃船式の日がやって来た｡｢ながれ｣はｽｸﾗｯﾌﾟを免れ､ﾌｨﾘﾋﾟﾝで警備艇として永らえることとなっていた｡勝田の演説が始まり､乗組員それぞれに思い出がよぎる｡
廃船式を終えた大輔は環菜の部屋に向かう｡大輔の異動先は決まっていないが､環菜はどこに行こうと平気と安心させる｡信じあう大輔と環菜は､強く抱きしめ合って…｡
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