積木くずし
最/終/章
Interview

安住美希子役 高島礼子
Q.どのような気持ちで撮影に入りましたか?
「30年前"積木くずし"が話題となったとき私は高校生で、すごく興味を持って見た記憶があります。でもその時は子供の目線で見ていたんですね。今回改めて脚本をいただいて、大人・親目線で"積木くずし"と改めて向き合った時に、全然違った感覚でした。子供の時は子供の気持ちしか理解できませんでしたが、今だと親の気持ちが分かるというか、親も女だし、男なんだなとも改めて感じました。今回この台本を実話だとして読むとあまりに切なくて、現実離れしていますが、本当の話なんですよね〜。あまりに切ないので演じる時は、実話だと思わないようにして演じています」

Q.演じる際に苦労はありましたか?
「私も27歳から62歳くらいまでを演じているのですが、役者としては、それくらいの月日を演じることはやりがいがあると思っています。苦労というよりは楽しく、自分でも工夫しながら、1シーン1シーン気を抜かずに演じています。見ている方に違和感ないようにと、ここでだけが不安なところなのですが(笑)。でも、若い頃を演じるとどうしてテンションが上がるんですかね(笑)?美希子役はテンションが高い役では全くなくて、色々な運命を背負っている役なのですが、若い頃を演じるときだけは妙にテンション上がっちゃって…(笑)」

Q.今回は夫婦の話が中心ですよね?
「そうですね。私が知っている積木くずしは、子供が更正されるまでの話だったと思うのですが、その後の話って全然知らなくて、現実味がないのは、その後の話なんですよね。娘が更生してからその後穂積家に起こった悲劇というかがあまりに壮絶で…暗くなりますね。打ちのめされるというか。最初の積木くずしは両親が200日で娘を更正させる話でしたが、それはそれで親も頑張ったと思うんですが、今回のその後お話では、本当は璃子ちゃん演じる灯がなんてしっかりしていたのだろうと、彼女は被害者であったけれど大人だったんだなと思いましたね。今回は見方が変わりました」

Q.共演者の印象を教えて下さい
「雅俊さんはとにかく穏やかな方なんですよ。作品の内容が内容なだけに、現場はきっと盛り上がらないなと覚悟していたのですが、雅俊さんが温かく盛り上げてくださってとても助かっています。璃子ちゃんは…マイペースですよね。ナチュラルで起伏がないというか、年齢は娘といってもいいリアルな年なのですが、年の差を感じないですね。大人っぽいっていうか自分のリズムで、キャピって言うときがなく(笑)。役に入っているのかなと思う時があって学ぶ点が多いですね」

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