今週、妻が浮気します
-Story-
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同じころ、陶子は、書店で『現代公論』を手にしていた。いつものように、ハジメが書いている巻末の編集後記を読んだ陶子は、それをレジに持っていこうとした。ちょうどそこにやってきた玉子は、『現代公論』が休刊になることを話し、ハジメがそれを阻止しようとひとりで走り回っていることを彼女に打ち明ける。

斐川の元に再び交渉に向かったものの、話も聞いてもらえなかったハジメは、迷った挙句、陶子に電話をする。陶子は、そんなハジメに休刊のことを尋ねようとして思いとどまった。

あくる日、講学館で重役会議が開かれ、『現代公論』の廃刊が正式に決定する。クビを覚悟の上でその会議に乗り込んだハジメは、『現代公論』を愛する自分たちの思いを伝え、再審議をしてほしいと訴えた。するとそこに、いつも講学館の玄関脇で植木を手入れしており、斐川の元に日参していたハジメとも顔なじみになっていた老人が現れた。実はその男は、講学館の創業者でもある斐川会長(平泉成)だった。斐川会長は、経営に口を挟むつもりはないとしながらも、ハジメの主張を支持し、『現代公論』の存続を命じた――。

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