東京タワー
-物語-
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雅也が病院に行くと、まなみが来ていた。まなみの指には栄子からもらった指輪が光っている。栄子は、雅也がくじけそうになったら、少しだけ寄りかからせてあげて欲しいとまなみに頼む。病室の外で2人の様子を見ていた雅也は、いたたまれずに表に走り出す。不安が増していく雅也は、道の真ん中で崩れ折れてしまう。見上げると東京タワーの灯が消えていて…。

翌日、雅也が病室に入ると栄子が苦しんでいた。背中をさする雅也に、栄子は抗がん剤治療を止めたいと訴える。これ以上、栄子の苦しむ姿を見ていられない雅也は、頷いた。
抗がん剤治療の中止を担当医に頼んだ雅也は、栄子の体がもって2、3ヶ月と宣告される。

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