東京タワー
-物語-
[2/5]

それから、入院までの日々、栄子はまるで何かを予期するかのように、部屋を片付け、身の回りを整理し始める。再入院の日、栄子は雅也に新しく買った目覚まし時計を渡し、これからは自分でちゃんとスケジュール管理をするよう言いつける。そして、自分に何かあった時には、引き出しの中の箱を開けるようにと頼んで家を出た。そうして、栄子は雅也に連れられて、東京タワーの麓の病院に入院した。

数週間後、兆治(泉谷しげる)が病院にやって来た。相変わらず、栄子とろくに会話も出来ない兆治。だが、アパートに戻ると雅也に、今度は栄子もダメかもしれないと漏らす。

[前へ|次へ]

もどる
0.東京タワー TOP

(C)フジテレビジョン