1リットルの涙
- Story -
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約束の日、亜也は、遥斗とともに水族館を訪れた。大きなプールの中を自由に泳ぐイルカたちの姿を、うらやましそうに見つめる亜也。イルカは人間の耳には聞こえない超音波で物体の位置を確かめたり、遠くにいる仲間と会話したりしているらしい、と遥斗に教えられた亜也は、人間も遠くにいる人とそんな風に話せればいいのに、とつぶやいた。遥斗は、そんな亜也のために、おもちゃのイルカが付いた携帯電話用のストラップを売店で買い、亜也と自分の携帯電話につけた。
遥斗がお茶を買いに行って休憩場所を離れたとき、子どもを連れた母親が、亜也にイルカのプールがある場所を尋ねた。亜也は、その場所を教えようとするが、母親には亜也の言葉が聞こえづらいようだった。そこに戻ってきた遥斗は、亜也の表情が曇っていることに気づく。
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