1リットルの涙
- Story -
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一方、潮香は、水野から借りた亜也の検査データを持ってとある総合病院を訪れたが、そこでも同じ診断を受け、すっかり沈んでいた。そんな折、潮香は、脊髄小脳変性症研究の第一人者で、水野の恩師でもある神経内科医・宮下(森山周一郎)のことを知り、藁をも掴む思いで彼の元を訪ねる。が、この病気にはいまのところ有効な治療法はなく、投薬とリハビリで進行を抑えるしかない、と言われてしまう潮香。重い足取りで駐車場に停めてあった車に乗り込んだ潮香は、携帯電話の着信に気づく。亜也からだった。「お母さん、お仕事ご苦労さま。今日、病院に行ったよ。アゴの傷はもう心配ないって。傷跡もきれいに消えるって。安心してね…」。亜也が残したメッセージを聞いていた潮香の目からは涙が溢れていた。
その夜、潮香は、瑞生に、亜也の病気のことを告げた。それがいまの医学では治せない病気であることを告げられた瑞生は、言葉を失っていた。

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