1リットルの涙
-Interview-
[Q]視聴者の方々も、もちろん「せつない」「かわいそう」という思いは持ちながらも、家族や友だちの大切さ、健康であることの素晴らしさを感じた、という書き込みしてくれています。演じられる上では、どうしても「もし自分が病気になったら」「自分の大切な人が病気になったら」ということを考えてしまうのではないかと思うのですが…。
まず、見てくれた方がそういう風に感じてくれたことがとても嬉しく思います。私が原作を読んだときに、一番強く感じたのもそのことなんですね。明日がくることがあたり前のように思っていて、そこに疑問も持たないでいたんですけど、原作を読んで、今日も元気でいられることのありがたさ、あたり前のことがあるありがたさ、というのを感じたので…。ドラマを作っていく上では、こういうメッセージを伝えよう、というようなことはあまり意識しないんですよね。ドラマの中を生きていくことが精一杯なので…。ただ、確かに、あの本を読んだときは、そういう意味合いのことが凄く自分の力になったし、この作品をやってみて、一個人に戻ったときに何か得るものがあったとすれば、誰にでも訪れる死があって…それが病気なのか事故なのかは神のみぞ知ることですけど…もし自分が闘病するようなことになったら、木藤亜也さんのようには出来ないかもしれないけど、心の片隅に彼女の存在がずっと生き続けているんじゃないかな、って思うんです。いまでも信じられないですけど、あんな状況の中で、ああいう言葉を残すことができた人がいたんだ、ということが、自分の励みになるんじゃないかな、という気がしました。
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