1リットルの涙
-Interview-

[Q]潮香役を演じるにあたって、薬師丸さんが一番考えたことはどういう部分でしたか?

毎回毎回、当たって砕けろ、みたいな感じでしたけど(笑)。ただ、私が原作を読んだり、1話が始まったりした時点で思い描くことが出来なかったお母さんの心情みたいなことが、台本に書かれている、書かれていないにかかわらず、感じられるようになったんです。それは、亜也(沢尻エリカ)ちゃんをずっと見てきたことで、娘に育てられているような感覚ですね。最初は、先を想像するあまりに、不憫に思ったり、お母さん自身が恐怖感を持ったりするんですけど、後半の8・9・10話あたりになると、病状も悪化してくるし、目の前で弱っている娘を前にして、お母さんも泣いていられないというか、娘が泣けば泣くほど、お母さんは強くなっていくというか…。そういう風に、潮香自身も凄く変化していったんです。最後まで、何かの出来事にぶつかる度に悲しんでいるのかな、とも思ったんですけど、ああいう娘の姿を見たら、お母さんも弱いんだけど強くあらねばならない、というか、そういう気持ちは凄く強くなっていきました。

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