1リットルの涙
-Interview-
[Q]こういう作品に関わると、どうしても「もし自分が病気になったら…」「自分の大切な人が病気になったら…」ということを考えてしまうと思うのですが…。
「人生を濃く生きる」っていう言い方ってよくあるじゃないですか。例えば、病気などでもう残り少ない人生であることがわかったときにね。でも僕は、子どものころから字面だけの言葉のような気がしていたんです。「人生を濃く生きる、っていったって、余命幾ばくもない人が何をすればいいんだ?」って思ってたんです。実は自分も、去年、2ヵ月入院したんですよ。腹膜炎だったんですけど、そのとき、人間はどこでどうなってもおかしくない、と痛感したんです。やっぱり人間はいつ死んでもいいような準備はしておかないといけないな、って思ったし、「濃く生きる」っていうことを凄くリアルに感じたんです。いつ死んでも悔いのないように、いまをいかに大事に生きるか、っていうことですよね。病気じゃなくても、明日何かがあるかもしれないわけです。そういうときに、悔いを残すような生き方はしたくない、と強く感じました。
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