太郎と次郎
〜反省ザルとボクの夢〜
-キャストインタビュー-

Q.猿まわしというものに触れてどう思われましたか。

A.日本の文化の中に、猿が生きていく芸能があるんですね。人は猿を紐でつないで芸をさせていますが、あれはロープじゃない。マインドなんです。心を結んでいる糸なんです。
そして言葉で説明しないでいい芸能、これこそが国際的でブロードウェイでも負けない芸能です。"Cats"と言わず"Monkey"でやればいいと思う。さまざまな猿たちが登場して演技をすればもう何ものもかなわないでしょう。ブエノスアイレスでも通じるし、パリでもフランス人が笑う、言葉、宗教、習慣を超えられる芸なのです。
そしてもうひとつ、動物には人に言葉を言わせる能力がある。人間が彼ら(の動き)にセリフを当てていく。動物の中でも最も人間にセリフを言わせるのが猿なんですね。今、私たちの中で野生の動物と話す能力が思いっきり落ちているのかもしれない。猿まわしを通じて動物と会話する能力を再発見しています。
(ドラマに出演している)本当の猿まわしの青年たちは、猿へ託す思いがある。猿をものすごく深く愛している。ああいう人たちと仕事をすると本当にためになりますね。

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