西條ミエ
(深津絵里)

コンシェルジュの仕事に就いて1か月。本当にこの仕事が自分に向いているのか、自信が持てずにいる。スイートルームの宿泊客から部屋に呼ばれては、次々と無茶なリクエストを受け、なんとか対処しようと奮闘するが…。

インタビュー

Q.全エピソードの撮影を終えていかがですか?

A.ダッシュして走り終えた感じです(笑)。これまでに経験したことのない撮影方法だったので、緊張と戸惑いと不安と、三谷監督の演出のスピードの速さと、めまぐるしく時間が過ぎていきました。でも、全8エピソード撮り終えて、「これでよかったのかな」と。変に落ち着いてうまくやろうというよりは、パワーというか、勢いを見ていただけたらいいなと思ったので。最後はもう開き直って、細かいことは考えずに、精一杯その空間と本を楽しもうと思いました。

Q.本当にセリフ量も多くて、他にも覚えないといけないこともあって大変だったと思うのですが、一つ一つが素晴らしかったですね。

A.それはすべて脚本と三谷監督の演出のおかげです。あとは、『ステキな金縛り』のキャストの皆さんとまた『ステキな隠し撮り』という別のお話を作り上げられたのが嬉しかったです。基本的には私の演じたコンシェルジュとスイートルームのお客様と二人だけの設定なので、二人でなんとかするしかない。でも、一度映画を一緒に作り上げた仲間である皆さんとの共演がとても心強く、安心感がありました。またこんなに素敵なキャストの皆さんとご一緒できて贅沢で、幸せだなと思いながら撮影していました。

Q.各エピソードのキャストの皆さんも、大変でありながらも深津さんとの共演をとても楽しんで帰られていました。

A.私もまったく同じ気持ちです。皆さんと濃密に関われたので、また違う作品でお会いした時も、ぴったり息が合うんじゃないかと。長回しの怖さというのもありましたけれど、演じることを皆さんとても楽しんでいましたし、スタッフの皆さんもカメラの存在を見事に消してくださったので、カメラを気にせずに演じることが、こんなに気持ちのいいことなんだと感じました。

Q.なかでも特に苦労したな、と感じたエピソードは?

A.どのエピソードもとっても濃密な関わりで、とってもわがままなお客様ばかりなので(笑)、ミエが振り回されてばかりなのですが、一番動きが大きかった浅野忠信さんと、お料理を作る竹内結子さんとのエピソードは、お芝居とまた違う頭の回路を使わなくてはならなかったので、ちょっと苦労しました。お二人とも今までに見たことのないような表情ばかりでとてもキュートです。

Q.映画公開記念でまったく違うドラマを作るというのは斬新な企画ですよね。

A.今言われて初めて思い出しました(笑)。また新たな作品を作っているかのように思っていました。でもこの企画を考えられた三谷監督が素晴らしいですし、生誕50周年というのはこんなにも華々しくいろいろな作品が生まれるんだなと、枯れることのない三谷監督の才能に驚いています。

Q.このドラマのみどころをお願いします。

A.カメラの位置がすべて隠し撮りということで、顔がしっかり映っていなかったり、どこか物陰から見ているような映像で、普通のドラマではNGのものが今回はすべてOKになっています。そういうライブ感みたいなものを見ている方にはぜひ味わっていただきたいです。また、映画では見られなかったキャストのまた違う魅力もたくさん見られると思いますので、映画も見ていただきつつ、このドラマもぜひ見ていただければなと思っています。

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