素直になれなくて
- Story -

第9話『君の命』
2010年6月10日(木)放送

ナカジ(瑛太)は、ピーち(関めぐみ)から告白されたが、どうしてもそういう関係にはなれない、ときっぱりと告げる。同じころ、ハル(上野樹里)は、ドクター(ジェジュン)のアパートを後にしていた。ドクターは、今夜は帰したくない、と言って一度はハルを引きとめたものの、すぐに焦ってはダメだと思い直していた。

ナカジは、父・亮介(吉川晃司)が肺ガンに冒されていることに大きなショックを受けながらも、自分で調べた病院の資料をプリントして届けに行く。その亮介は、息子がカメラマンとして歩み始めたことに刺激を受けたのか、もう一度写真を撮りたい、と思い始め、祥子(風吹ジュン)にモデルを頼んだ。

その夜、コンビニでハルに出会ったナカジは、父親が病気であることを知って動揺したためにハルに電話をしてしまった、と説明する。

ドクターは、ハルに指輪をプレゼントするためにアルバイトを始めた。そんな折、ドクターの元に、父親が倒れたという手紙が届く。

撮影スタジオで『IT』編集長の奥田(渡辺えり)と会ったナカジは、リンダ(玉山鉄二)が無断欠勤を続けていると聞かされる。リンダが電話にも出ないことを不安に思ったナカジは、彼のマンションへと向かった。

そのころリンダは、カフェでピーちと会っていた。ナカジに対するリンダの気持ちを知るピーちは、人を好きになる気持ちはみんな一緒だ、と言って彼を励ました。

リンダがマンションに戻ると、そこにナカジの姿があった。そこでナカジは、奥田も心配していたから電話だけでも入れるよう、彼に告げる。

ミンハ(木南晴夏)からドクターの話を聞いたハルは、彼のアルバイト先を訪ねる。ドクターの思いを知ったハルは、彼に礼を言った。そしてハルは、以前、ドクターからパンフレットを見せられた際に選んだ高価な指輪ではなく、露店で売っている指輪を一緒に買いに行く。その際、ドクターは、父親が倒れたため、韓国に一度戻らなくてはならなくなったことを打ち明けると、もし父の会社を手伝うことになったらハルを連れて行きたい、と続けた。

そんな折、ピーちは、ナカジと相談して、落ち込んでいるリンダを励まそうと、スナナレ会の5人で海へ行こうと提案する。
久しぶりに5人がそろったスナナレ会は、海辺で楽しいひとときを過ごす。そこでドクターは、韓国に戻るかもしれないことを皆に話した。
夜、ナカジと一緒に追加の花火を買いに行ったハルは、ドクターと韓国に行くかもしれないことを打ち明けた。ふたりは、途中で休憩をして線香花火を始めた。花火に照らされているハルの顔を見つめるナカジ。そんなナカジとハルの姿を、リンダは遠くからただ見ていた。

別の日、リンダのマンションに再びナカジがやってくる。奥田から、新企画の資料とお見舞いの品を届けるよう頼まれたのだという。リンダは、海で気分転換することができたからもうしばらく休んだら会社に行く、と言ってナカジを安心させた。
ナカジと食事することにしたリンダは、ハンバーガーを買いに出かける。しばらくしてリンダが戻ると、連日の撮影で疲れていたナカジは机で眠ってしまっていた。その姿を見ているうちに衝動を抑えきれなくなったリンダは、そっとナカジの背中に抱きついた。すると、ナカジが目を覚ました。驚いた顔でリンダを見つめるナカジ。リンダは、何も言えずに部屋を飛び出した。

ナカジは、春講社の仕事でスタジオに入ってからも、リンダのことが気になって仕方がなかった。何度電話してもリンダは電話にでなかった。すると、撮影の最中にリンダから電話が入った。ひと言謝りたかった、というリンダに、ナカジは、撮影が終わったら話そうと約束して電話を切った。それでも嫌な予感が拭えなかったナカジは、撮影を中断して、スタジオを飛び出す。ナカジは、リンダがエモーションにいるのではないかと思い、渋谷の街を走り抜けた。
ナカジがエモーションに着くと、やはりリンダは来ていた。しかし彼の姿は店の中にはなかった。ナカジは、トイレに向かい、閉まっている扉を力任せに叩き、こじ開けた。そこでナカジが目にしたのは、血まみれで倒れているリンダの姿だった…。

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