シバトラ
-第10話-
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同じ頃、美月は古着店に、小次郎は拘置所に、そして白豚は意識が戻らぬまま病院のベッドの上にいた。
落合がいるという場所は、無機質なビルだった。竹虎は慎重に進んでいき、部屋に行き着く。そして、ドアを開けて中に入ると、ソファの背中が見え、そこに落合がいるのがわかった。「落合くん…」と声をかけて竹虎は回り込むが、あろうことか、落合の胸にはナイフが突き刺さりすでに息絶えていた。驚愕する竹虎だったが、落合のジャケットの胸元に紙が差し込まれているのに気づく。それを取って見ると「鬼神が復讐の裁きを下す」と書かれていた。「本当の鬼神は別にいる」と言った河東の言葉が、竹虎の脳裏をよぎる――。すると、そこへ新庄が現れ……。
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