シバトラ
-第10話-
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そんな中、竹虎は伊能の要求でかつて道場だったという伊能の実家に立ち寄る。もとは立派な道場だったが、師範の息子である伊能が連続殺人を犯したため廃業となったのだ。そんな荒れた道場に入ると伊能は置き去りになっていた刀をつかみ、それで落合を殺すと息巻く。実は、「誰も信じられない世界を作る」計画は伊能が企てたものだが、いつの間にか落合が発案者のように振る舞い、伊能の仲間を引き抜いて実行に移そうしているのが気に入らないというのだ。竹虎は、その計画自体が愚かなことだと言い、伊能を引きとめようとするが聞かず、刀を抜いて竹虎に向かい構える。自分や落合は、人間ではなく狂気にとらわれた化け物だといいながら、切りつけようとする伊能。竹虎も竹刀で応戦するが、激しく向かってくる伊能の刃に押されてしまう。それでも、一歩も引かずに更生するように訴え続ける竹虎。そのうち、少しずつ伊能の心は動いていき、ついには、観念する。

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