し ゃ ば け
制作陣から

特殊メイク 江川悦子(メイクアップディメンションズ)コメント

山田花子さんのかわうそ、酒井敏也さんの野寺坊、そして妖怪15体、全部で17対の妖怪を作っています。
カワウソは山田花子さんのライフマスクを土台にし、CGの方のイメージをもとに、鼻のまわりに粘土で彫刻し石膏の型をつくり、そこに人工皮膚を流し込んでつくっていきました。
毛の生やし方など、本当のカワウソを参考にしてつくりましたが、人間につけるので、動いても影響のない程度で考えました。野寺坊は、町の中を歩いていてもおかしくない程度で頭が10cmほど大きくなっています。
特殊メイクは時間がかかると言われますが、役者さんが疲れないよう2人体制にしたりして、1時間を目標に仕上げるようにしています。

ハイビジョンですので、どんどんうすい素材をつくり丁寧に肌になじませ、素材づくりや仕上げなどにこだわっています。カワウソには一番苦労をしました。
実は小さい特殊メイクは特に大変で、肌となじませるのが難しいのです。
カワウソの鼻だけで6セット、一度使うと肌近くの薄い部分が傷むので、使いすてなのです。休憩中もとれなくて、山田花子さんは初日に「うっかり昼にうどんを食べたら食べづらかった」そうです。リアリティはあるけれど、かわいく好きなようにやって良いと言われたので、とても楽しかったですね。
色合い表情など、どこかでオチャメに見えるよう心がけました。

個人的にすきなのはマダムですかね。基本的に和風のものをイメージしているのですが、一体だけマリリンになっちゃって。ほかにもぬっぺふほふや葉っぱちゃんなどが好評です。
恐いかなと思ったのですが、つけてみた方がいけますね。かわいい感じになっています。原作はファンタジックで妖怪はオリジナルだけれど、ファンタジックな部分を忘れないようにしています。マスクを作っていて、衣装とあわせてみたらとてもあっていて驚きました。
違和感なく実際にいるような感じにしあがっていると思います。

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