戦士の資格
キャストインタビュー

◆眞鍋かをりさん

最初に台本をもらって読んで、まず「怖っ!」って思いました(笑)自分は一回も"会社"に入ったこともないし、全く"組織"と言われるようなところで働いたことがないんですが、「実際ってこうなんだ…」とすごくリアルに感じました。こういうことが本当にあるとしたら、会社って一般社会って恐ろしいなって… (笑)自分はやっぱり入っていけないなって(笑)
自分はこういう仕事をしているせいか、20代後半という年齢は全然余裕で30代を迎えてもまだ余裕…みたいな考えがあったりするんです。でも同世代の友達、大学の同級生とか普通にOLとして働いているお友達とたまに話をしたりするとそこに大きなギャップがあるんです。自分の年齢に対しての焦り具合に。結構そういう話を聞いていたので、焦る青山涼子という女性をリアルに演じることが出来たのではと思います。
今の時代に、女性に対してこのドラマみたいな見方をする会社っていうのは、社会的に問題になるのでそんなことは出来ないのではって思ってたんですけど、このドラマに出てくるように明からさまではなく、ギリギリの線でまわりくどくやってこられるとなかなか太刀打ちするのは難しいですよね。
でも、そこで決して卑屈にならずにもっと堂々と生きていっていいんじゃないかなとは感じます。友達からもよく聞きますが、何歳ぐらいになるとこうしなきゃいけない、何歳ぐらいにはこう…みたいに会社内で見られるのはつらいことだと思います。けど、それを気にしなくなってある意味で突き抜ければ、そのへん "KY"でもいいんじゃないかな。会社にとって"KY"になっても。例えばドラマにも出てくる「育児・介護雇用安定助成金」のような制度は使っても、そのへんは"KY"で。本当に堂々と自分を認めてあげていいんじゃないかなと思います。
とは言え、やっぱり、やることをやっていないと会社とか会社の人間関係だったり、周囲の人と戦う資格は無いと思います。誰にも文句を言われない仕事をやる、その意欲を持つ人。身を削ってがむしゃらにやるということではなくて、例えば勤続10年しっかりやる。10年やったら多少の文句があっても言えないじゃないですか、周りも(笑)そういう人が「戦士の資格」を持っている人ではないかと思います。
見どころというか、私の中で興味があったのが、社内恋愛ってどんな感じなんだろう?っていうのがあったんですけど(笑)社内結婚とかした友達なんかに聞くと社内メールを上手く使ってたり、いろいろ楽しそうで…でも周りにバレないようにとかやっているらしく、今回のドラマでも高木(西島秀俊)さんと郁子(紺野まひる)さんのやりとりがドキドキしました(笑)社内での2人の微妙なやりとりみたいなところがいいなって(笑)
でも実は、高木さんと郁子さんは1年後には別れてるんじゃないかなんて話を監督とはしていたんですけどね(笑)郁子にはもうちょっと思いやりのある男性の方が良いんじゃないかって(笑)

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