千の風になって
ドラマスペシャル

◆テーマソング『千の風になって』の発祥について

もうご存知の方も多いかと思いますが、曲の原詩である「a thousand winds」は作者不詳の詩です。長い年月を経た今も、世界各国で話題になっており、米国同時多発テロの追悼式では、テロで亡くなった父親を偲び11歳の少女がこの詩を朗読し、改めて大きな反響を呼びました。
この作者不詳の詩は、77年に映画監督、ハワード・ホークスの葬儀で俳優のジョン・ウェインが朗読したという話や、87年、女優マリリン・モンローの25回忌にも朗読されたという話もあります。言葉の発祥としては、19世紀末に米国に渡った英国人が残した詩という説や、米国先住民から伝承された詩など、諸説があります。
そして日本では、芥川賞受賞作家として著名な新井満さんがこの「a thousand winds」と出会い、2001年に日本語訳詞及び作曲をして、わずか30枚の私家版を友人のために制作し発表しました。メロディを加え、一層心に響く音楽として誕生したのです。03年8月にこの詩が朝日新聞の天声人語で紹介されると問合せが殺到、同年11月に『千の風になって』というタイトルで詩集とシングルが発売されるに至りました。その後、様々なアーティストのカバーが登場し、その中で昨年の紅白に出演された秋川雅史さんが大きくクローズアップされました。現在では、秋川雅史さん、新井満さんはもちろんのこと、中島啓江さん、新垣勉さん、スーザン・オズボーンさん、加藤登紀子さん、また宮本隆治さん(元NHKアナウンサー・朗読バージョン)が発表。プロ、アマチュアを問わずさまざまな歌唱、演奏を合わせると全国各地で50バージョン以上の『千の風になって』が存在し、大きな風となって日本中を席巻しています。

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