はだしのゲン
- ものがたり -
あるとき、大吉が憲兵に逮捕され、投獄されてしまう。反戦主義者への取調べは厳しく、拷問に近いものだったが、それでも大吉は、自分の反戦の考えは間違っていないと君江を励ます。
ようやく大吉が釈放され、一家はまた一緒に暮せるようになるのだが、町民からの嫌がらせはひどくなる一方だった。その状況に耐えかねた長男の浩二が出征を決意する。驚く君江、そして大吉は猛反対するが、それを押し切り出征していく浩二。
そして運命の8月6日――。青空が広がる広島の、いつもと変わらぬ朝。草の入った汁の椀が並んだ食卓で、大吉が「今日麦を刈る。よう辛抱したな」と子供たちに話す。元と進次は走り回って大喜び。元はいつにも増して元気に学校へ走って行った。
その直後、8時15分。上空600メートルで世界初の原子爆弾が炸裂した。
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