サザエさん
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☆私のこだわり ヘアメイクのこだわり
ヘアメイクのみなさんに聞きました!!

○坂本敦子さん
アニメーションということで現実的にはありえない髪型だったりするんです。例えば、フネさんの上に向いている髷はありえないんですよ。どうやったら上に向くか考えましたが、地毛だけでは難しかったので針金のようなものを入れて形を作りました。
マスオさんは、ハネというか突き出た翼のようなものがあるのですが、髪型のカットラインからすればありえないところが出ているんですよ。うまく形を作るよう髪の毛をカットさせていただいたのですが、ハリがないとできないスタイルなので紙に髪の毛を貼りつけて固定してから最後にその紙をべりっと剥がして作っています。
子供たちの髪型は時代が違うので、ご本人たちにご協力いただいて刈り上げさせてもらいました。ワカメちゃんは下半分を全部刈り上げて上半分は残してもらってカツラをかぶってもらっています。ポイントは頬にかかる脇の髪の毛が前にクリッとカールしているところ。昔の雰囲気を出すためにカールしました。タラちゃんも後ろ半分を刈り上げさせていただきましたが、アニメに忠実に前髪がセンターで割れているのがポイントなでんですよ。実はわざと分けているんです。子供たちは3日に一度はカットしています。
サブロウさんはアニメだと前髪がかなり長いんですよ。ご自身の髪が短いので付けるのは大変だと思ったのですが、なんとしても長さを実現したかったので相当スプレーを使いました。
ノリスケさんだけノーマルですが、普通のピッチリ7・3分けではなくノリスケさんのやわらかさを出すためにふっくらした7・3分けにしています。タイコさんはふっくらしたポンパドールと内巻きの厚みがポイントです。

○持丸あかねさん(サザエさん担当)
今までのドラマのサザエさんは意外にノーマルな形だったので、今回はより一層アニメに近づけたいと思っていましたし、観月さんが演じるので、かわいいサザエさんにしたいと考えました。普段はああいうシルエットのヘアスタイルを作ることがないですし、なかなか細かい資料がなかったので苦労しました。サザエさんヘアの特徴のお団子部分は、三つ編みをしてみたり、中に何か仕込んで巻き込んだり、ウィッグや姪っ子を実験台にして研究しました。形だけでなく、準備に時間がかからないことも大事なポイントなので、その辺りも考えて試行錯誤し今の形ができあがりました。今は30〜40分でできるようになりました。みなさんも三つ編みバージョンでしたら比較的簡単にシルエットが作れますので試してみてください。
メイクはいつもよりナチュラルに、そして、サザエさんのかわいらしさを強調するためにチークを多めにさしました。

○特殊メイク・江川悦子さん(波平さん担当)
今回はできるだけ忠実に、アニメに近づけるようにやりました。こだわりは1本毛。今までハゲた頭はいっぱい作ってきたのでその辺りは心配がなかったのですが、1本毛だけどうしようかと考えました。最初に3種類の太さを作ってみて、テレビ映りとリアルさのバランスであの太さになりました。後ろ髪の毛の長さは悩みました。アニメだと4〜5センチくらいなのですが、あまり刈り上げた感じもよくないし、ご本人を見ながらバランスのよい長さに決めました。襟足はカツラとご本人の毛足をうまく馴染ませて作っています。波形の生え際も忠実に再現しました。もう一つこだわったのは"ヒゲ"。アニメの波平さんのヒゲは薄めなので、それを自然に見えるように作りました。
今までも何度か経験がありますが、キャラクターを人間に置き換えるのは、イメージを残しつつ役者の方に合うようにアレンジしなくてはいけないので大変なところもありますが、それが楽しいんですよね。今回の波平さんも楽しかったです。

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