離婚弁護士II
-Story-
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あくる日、真理のもとを訪れた貴子と紀三郎は、龍三郎の病気のことは隠し、離婚を成立させることが難しい、とだけ彼女に伝えた。すると真理は、龍三郎の子を身ごもっていることを告白する。戸籍の父親欄を空白にしたくない、というのが真理の願いだった。が、真理は現在妊娠3ヵ月。長くても余命半年、といわれている龍三郎が、子どもが生まれるまで生きていられる可能性は極めて低かった。
貴子は、ある決意を持って芙美子を訪ねた。真理の妊娠を伝えても、芙美子の表情は変わらなかった。そんな芙美子に、「胎児認知」のことを伝える貴子。お腹の中にいる子どもでも、龍三郎の意志があれば認知出来るのだ。しかし芙美子は、認知はさせずにこのまま死んでもらう、と頑なだった。
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