離婚弁護士II
-Story-
[7/12]

貴子が龍三郎の病室に着くと、彼は治療中のため部屋にはいなかった。そのとき、看護師が言った「エタ注」という言葉に、貴子は何かを思い出す。エタ注=エタノール注入は、肝臓ガンの治療法だった。貴子の叔父が、やはり肝臓ガンに冒されたとき、エタノール注入を受けていたのだ。
大学病院でエタノール注入について確認した貴子は、芙美子に会いに行き、龍三郎の病気のことを尋ねた。すると芙美子は、龍三郎が肝臓ガンで、余命半年足らずと宣告されていることを告白した。芙美子は、遺産目当てではなく、妻として龍三郎の最期を見届けようと決心していたのだ。

[←Back|Next→]

もどる
0.離婚弁護士IITOP

(C)フジテレビジョン