離婚弁護士II
-Story-
[2/6]

一方、貴子が親権問題を扱っていると知った絵里(瀬戸朝香)は、まさかそれがペットの犬のことだとは思わず、自分は親権関係には詳しいから、と貴子に協力を申し出るが、あっさり断られていた。絵里の仕事を手伝っている大介(玉山鉄二)は、心の奥に何か秘めているような絵里の態度が気になって仕方がない。

貴子は、柳田(佐々木蔵之介)、紀三郎(津川雅彦)とともに、和美の案件に取り組んでいた。が、日本の法律では、ペットはモノ扱い――つまりこの場合は、夫婦の共有物として扱われるため、和美、健児の双方が達也は自分になついている、と一歩も譲らない以上、親権の判断材料は、監護環境の良し悪しや、どちらが達也を必要としているのかが重要だった。その点でいえば、別居後、健児は郊外にある実家に戻っているため、賃貸マンションに暮らし、編集者という仕事柄、不規則な生活を送っている和美の方が不利だった。

[←Back|Next→]

もどる
0.離婚弁護士IITOP

(C)フジテレビジョン