離婚弁護士II
-Story-
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その夜、貴子、絵里、大介が同席し、時夫と京子がカフェレストランで話し合うことになった。ところがそこに、時夫のかつての部下たちが偶然居合わせ、口々に時夫の悪口を言い始めた。屈辱に震えながらも、何も言い返せない時夫。そんな彼の姿を見かねた大介が立ち上がろうとした瞬間、貴子が席を立った。貴子は、その部下たちのいるテーブルに向かうと、ひとりひとりにワインを注ぎながら、七海商亊とコンビニのルートを開拓したのは時夫であることを告げた。「狭山さんはね、好き好んで頭下げてるわけじゃないの。頭下げて戦ってるの。あんたたちみたいに自分勝手な、自尊心だけは高い、薄っぺらいガキとは違うのよ」。部下たちは、そんな貴子に気圧されて、完全に言葉を失っていた…。
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