親父の一番長い日
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墨田千晴役 長澤まさみさん
こういうチャキチャキの下町娘はたくさんいても、國村さん演じる栄一郎のように、本気になって怒ってくれる父親は、今はとても少ないのではないかと思います。國村さんとも現場で「家の中でのお父さんの権力がなくなってきている」という話をしました。
演じるにあたって特別な役作りはしませんでしたが、男の子みたいな気持ちでいることは常に意識していました。収録で印象に残っているエピソードは、このドラマは下町が舞台のせいか、ちゃぶ台を囲んでご飯を食べながら話すシーンが多いのですが、浅草の名物や深川めしなど、昔ながらのご飯が出てきて、ヘルシーな上に毎回本当においしいんですよ。おかげで心身がすごく健康になった気がします(笑)。
國村さんはとにかくすてきで理想のお父さんだし、伊藤淳史さんとは、昔、共演して以来、仲良くさせていただいているので気兼ねなくお芝居ができ、仲の良い兄妹を演じられていると思います。お母さんの仁科亜季子さんもおばあちゃんの銀粉蝶さんも気さくで面白い方ばかり。高岡蒼甫さんもすてきな方で、収録はとても楽しかったです。
(私が演じる)千晴は、しょっちゅうお父さんとけんかしているのですが、へらず口をたたくところは私自身と同じですね(笑)。口げんかは強く、何でも乗り越えられる自信があるところは千晴と似ていると思います。父の日の思い出としては、お財布を買ってあげたことがあります。全然使ってくれませんでしたけど(笑)
普段、言葉や手紙は恥ずかしくて「ありがとう」をなかなか伝えられないのですが、目上の人を敬う心は生きていく中で一番大事なことなので、このドラマを通し、子供の世代には父親の偉大さを感じ取ってほしいですし、また、お父さん世代には、父親としての自信と威厳を持ってほしいなと思います。あたたかい気持ちになれるドラマですので、ご家族そろってぜひ見て下さい。
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