オトメン
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☆12 贈るほどでもない言葉(後編)

正宗飛鳥(岡田将生)は、母親の浄美(山本未來)が組んだお見合いで知り合った咲山入香(菅野莉央)にすっかり気に入られてしまった。入香は、飛鳥がオトメンであることを浄美に隠していることをネタに、強引に話を進めていく。その頃、銀百合学園は飛鳥がアメリカへ留学するというウワサで持ちきりになっていた。それが磯野(澤部佑)の勘違いであったことが判明し、安心する都塚りょう(夏帆)らクラスメートたち。

そんな中、飛鳥はりょうから転校することを告げられる。激しく動揺する飛鳥だが、転校は病気の福岡の祖父の看病をするために自分で決めたことだと話すりょうに何も言えない。橘充太(佐野和真)は今こそ告白するべきだと勧めるが、飛鳥はこんな時に気持ちを押し付けたくないと断る。帰宅後、飛鳥は浄美に好きな人がいると告げるが、浄美は耳を貸さない。

花沢夢子(柳原可奈子)から2年A組にりょうの転校が告げられた。学校に来るのは今日が最後と聞き、愕然とする飛鳥。放課後、校内を回っていたりょうは小針田雅(桐谷美玲)や多武峰一(木村了)に会う。飛鳥と友達のまま離れ離れになっていいのかと問われたりょうは、転校を理由に気持ちを引き出すのは卑怯な気がすると言うだけだった。

その夜、りょうは飛鳥を学校に呼び出した。一緒に校内を歩きながらこれまでの思い出を振り返る2人。そして、家庭科室にやってくるとりょうは卒業試験にケーキを作らせて欲しいと頼む。りょうの腕は出会った当初とは見違えるほどに上達していた。上達を喜びつつも複雑な思いの飛鳥。その時、浄美が入ってきた。2人の間に何かを感じた浄美は飛鳥を理事長室へ行くように仕向け、その隙にりょうに飛鳥の婚約話が進んでいることを告げる。驚いて家庭科室を飛び出すりょう。一方、理事長室へ行った飛鳥は入香の祖父(山本圭)から次の日曜日に婚約式を開くつもりだと聞かされる。

翌日、りょうのいない教室に胸を痛める飛鳥。電話をしてみるが、りょうは浄美の話を思い出し出ることができない。そして、飛鳥は浄美に婚約話を引き受けることを告げる。それはクラスメートにも報告された。充太は飛鳥を公園に呼び出し、城之内ミラ(鶴見辰吾)が飛鳥へ贈った「正直である人はほとんどいない。でも、あなたにはそうあって欲しい」という言葉と『らぶちっく』の原稿を渡す。

婚約式当日、教会へ向かうクラスメートたち。一方、引越しの準備をしていたりょうの元に宅配便で『らぶちっく』の原稿が届けられた。それを読んでいると充太がやってきて、飛鳥が闇の組織に襲われ教会に閉じ込められていると嘘をつく。すっかり信じたりょうは飛鳥を救うべく教会へ走る。教会では婚約式が始まっていた。宣誓になると飛鳥は入香や参列者に向かい自分には好きな人がいるから入香とは婚約できないと告げる。その瞬間、教会の扉が開き、りょうが入ってきた。浄美や入香に謝罪して、飛鳥はりょうに手を取られ教会から飛び出した。りょうに好きだと告白する飛鳥。りょうもまた飛鳥が好きだと告げた。その矢先、2人を追ってきた男たちを見た飛鳥は「僕が守ります」とりょうの手を取ると、2人は走り出し…。

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