オトメン
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☆02 猟奇的な親子

ある日、正宗飛鳥(岡田将生)は都塚りょう(夏帆)から突然「パパになってください!」と言われる。驚きつつもそれが託児所の手伝いを頼まれただけだとわかり引き受ける飛鳥。なぜか付いてきた有明大和(瀬戸康史)と橘充太(佐野和真)と共にりょうの家に立ち寄った飛鳥は、りょうの父・猛(高田延彦)と遭遇。男らしさに異常に固執する猛は、準備のためエプロンをしていた飛鳥に激怒する。そのあまりの剣幕にたじたじになる飛鳥たち。

託児所では、亡き母親の面影をりょうに重ねていた男の子・ゲン(澁谷武尊)が飛鳥を敵視して不機嫌になっていた。夜になって他の子供たちが帰る中、父親の迎えが遅れていたゲンだけが残る。相変わらず飛鳥を無視するゲン。りょうはその場をとりなすように、おやつと生卵を差し出した。驚いて止めた飛鳥はかわいくデコレーションしたパンケーキを作る。喜んで食べたゲンは飛鳥をママ、りょうをパパみたいだと話す。やがてゲンが帰ると、飛鳥とりょうは片付けを始める。料理が苦手と言いながらも特訓して明後日の猛の誕生日に手料理を作ってあげたいと話すりょうに、飛鳥はまたしても胸をときめかせる。

翌日、剣道部の臨時コーチとして猛がやって来た。飛鳥を軟弱な男と思いこんでいる猛の厳しい特訓が始まった。くたくたになりながら部活動を終えて帰ろうとする飛鳥は、家庭科室に灯りがついているのを見つける。家庭科室に行ってみると、飛鳥の予想通りりょうの姿があった。家では猛がキッチンに立つことすら許さないため、家庭科室で料理の自主練をしていたのだ。食べてもらえないかもしれないとしながらも必死で料理をするりょうを見つめる飛鳥。

テーブルにケーキや少女マンガを並べ、隠れて飛鳥の反応を見ようとする母親の浄美(山本未來)のワナをクリアして自分の部屋に入った飛鳥は、改めて乙女趣味を隠すことを自分に言い聞かせる。翌日、充太にあっさり乙女趣味を指摘された飛鳥。隠している事情を話すも、充太は自分なら好きな人にウソはつきたくないと言い、オトメンの飛鳥なりにりょうを救う方法はあるはずだと助言する。

部活で猛の特訓でくたくたになっていた部員たちの中、飛鳥は猛に互角稽古をお願いする。1本でも取ることができたらお願いを聞いて欲しいという飛鳥の申し出を受ける猛。激しい戦いの末、猛から1本とった飛鳥。その帰り道、飛鳥はりょうに声をかけた。料理が得意で甘いものが好きなことを打ち明け、自分を頼って欲しいと告げる飛鳥にりょうは笑顔を返す。2人で猛の好きな筑前煮と誕生日ケーキを作るが、やがて帰宅した猛は出てきた料理を見て怒り出す。そんな猛に飛鳥は勝負した時に約束したお願いがは、りょうが心を込めて作った料理を食べることだと迫る。飛鳥の気迫におされ料理とケーキを食べた猛は、りょうにこれまで厨房に立つのを禁止していたのは亡き妻のことを思い出すからだと告げた。帰る飛鳥を見送りながら、猛はいつか飛鳥に嫁にきてもらえとりょうに勧め…。

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