女信長
インタビュー
小雪(御濃)
台本を読んで
「最初『女信長』とタイトルを聞いたときは『どういう絵になるんだろう?』という興味と不安が半々でしたが、今の現代人に時代劇をより身近に感じていただける作品になるのではと思いました。今までに無い設定ですし、台本を読み終えたあとは女である信長を支えるという御濃の役柄についても、興味の方が勝っていました」
芝居の現場は
「久々だったので初めの二日間はどっと疲れました(笑)素晴らしいキャストの皆さんとシーンを共にさせていただいていて、天気にも恵まれてロケも順調に進みました」
御濃へのイメージ
「やはり意志の強さや女性としての育ちの強さは残していきたいと思っています。信長を支えるという形が友情にも、人間的な愛情にも見えて色んな角度から写し出せるので、妻というくくりの中で色んな部分を表現できるので楽しく演じることができました」
天海さんについて
「初日に『すみません、やりにくくないですか?』とおっしゃっていただいたのですが、私の中では天海さんは男性的な面と女性的な面を非常にバランス良く持っている、中性的な魅力を持った女優さんだと思っていたので、信長を演じられていても全く違和感がありません。天海さんご自身も今回は男性的な部分を強く意識して演じられているのでとても自然にやらせていただきました」
恋敵でもある信長についての感情
「御濃は心のどこかでは信長の幸せを願っているし、女性として共感する部分もあるので彼女を後押しするんですが、自分の気持ちとつじつまが合わなくなってしまう。そんな部分も人間的だと思うし、いつも出来る女性なだけじゃなく、そういった心の葛藤も見せられる方がキャラクター的に面白いし、やりがいがあります」
信長の女性としての魅力
「強さともろさを兼ね備えているところ。一番近い存在の御濃として感じる事は、信長が女性としての気持ちを隠し通せなくなる瞬間を見て、そういうもろさが強さに変わっていくのかと感じます」
戦国時代の女性について
「この時代の女性たちは道具として扱われているので、自分ひとりの"個"としての考えよりも代を受け継ぐとか、血をつなぐことが生涯。そういう時代こそ現実逃避できた恋だとか、思いを馳せる年数がひとしお強くなったんじゃないかと思います。現代の人たちって我慢することがなかなか出来ないと思うんですが、戦国時代の女性を演じることで今の幸せをかみしめられるようになりましたし、そういった気持ちを思い返すきっかけになりました」
出産を経験しての変化
「子供を生むと親のありがたみをすごく感じます。人間は人の手がないと生きられないということを毎日痛感していますので、女優業している自分や母親業をしている自分など、色んな自分を体験できてとても濃密な時間を過ごしています。体力が許す限り、一瞬一瞬をなるべく丁寧に時間を送りたいなと感じるようになりました。女優業をやっていく中で、子供を産んで実体験で演じられるということは非常にいい経験になっていると思います」
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