大奥
〜華の乱〜
-第五話-
[7/10]

柳沢は、綱吉に打ち捨てられ、生気の抜けたお伝に近づき、こう囁いた。「危ないのは、長丸君のお年頃。この季節は、庭に落ちた青梅などお口にしようものならたちどころに毒に当たってお命を落とすこともございましょう」と。柳沢の示唆することに気づきはっとするお伝。お伝は徳松に言い聞かせ、青梅を長丸に食べさせるようそそのかす。その絶好のチャンスが訪れた。一緒に遊ぶ徳松と長丸。鼓動を抑えながら見つめるお伝。その時、長丸が縁側から落ちて怪我をしてしまう。青梅を食べさせることには失敗したが、大騒ぎとなってしまった。

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