大奥
〜華の乱〜
-第二話-
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それから間もなく､安子が寛永寺に外出することになった｡お供の目を盗み､安子は成住と社の中に逃げ込んだ｡約束どおり自害しようとする二人｡成住は､自分もすぐに後を追うと安子の喉元に刀を当てあう｡
その時､安子が急に吐き気を催した｡二人は綱吉の子を宿す安子に気が付く｡刺し違える決意が鈍る成住に､愛しくもない男の子供を身ごもっても嬉しくないとせきたてる安子｡だが､そこまでであった｡社に大勢の人間がなだれ込み､二人は直ちに捕らえられてしまう｡大奥では｢打ち首をお申しつけ下さいませ｣と綱吉に迫る桂昌院の声が響いていた｡
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