のだめカンタービレ
-Story-
[9/12]

ちょうどそこに戻ってきた辰男は、千秋とのだめを車で駅まで送ることになった。その途中、一ヵ所だけ、ということで辰男が千秋たちを連れて行ったのは干潟だった。のだめが干潟を見に行っている間、辰男は、のだめの子どものころの話を千秋に始めた。幼いころから周囲が驚くほどの演奏を見せていたこと、厳しい指導を嫌ってピアノ教室に行くのを嫌がるようになったこと、ピアノ教師に殴られてケガをしてしまったこと…。辰男は、そんなのだめがプロの演奏家になるのはムリではないか、というのだ。すると千秋は、それでもピアノに向かっているのだから大丈夫だ、と答えた。そして、「成功するかどうかなんてわからない。でも、僕はあいつのピアノがすごく好きなんですよ」と続けた。辰男は、そんな千秋を「息子」と呼んで抱きしめた――。

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