任侠ヘルパー
- 第十話 -

翼彦一(草なぎ剛)は、羽鳥涼太(加藤清史郎)と羽鳥晶(夏川結衣)のマンションにいた。晶は、堀井皐月(安田美沙子)に付き添われベッドルームにいたが、病状が進み不安にさいなまれていた。

同じ頃、「タイヨウ」や「ハートフルバード」に送られて来た写真のせいで正体がばれた彦一らに事情を聞こうと、「ハートフルバード」から日野弥生(中別府葵)がやってくる。四方木りこ(黒木メイサ)らが、「タイヨウ」に来た目的を話さないでいると、弥生は本社からの指示で、「タイヨウ」とのフランチャイズ契約を解除することになった、と宣告する。

りこから連絡を受けた彦一は、「タイヨウ」に戻ろうとするが、そんなとき、涼太がシャワーを浴びに行った晶の様子が気になると不安げな顔を見せる。彦一は浴室のドアを叩き声をかけるが、中から反応はない。彦一がドアを開けると、晶が洋服のままシャワーに打たれ倒れていた。晶は手首を切り自殺を図ったのだ。

彦一に救助され病院に運ばれた晶は、一命を取り留めた。意識が戻った晶に園崎康弘(大杉漣)は、「タイヨウ」に来ないか、と提案し、晶もそれを受け入れる。そして、涼太とともに新生活を始める。さらに、園崎は、「タイヨウ」を出ていくことを決めた彦一らにも、新しいヘルパーが来るまでいてほしい、と慰留する。ところが、美空晴菜(仲里衣紗)らヘルパーは、彦一らを白い目で見はじめ、施設内に不穏な空気が流れるようになる。

その頃、和泉零次(山本裕典)から「タイヨウ」に写真を送ったのは鷲津組を破門された者の仕業だろう、と報告を受けた鷹山源助(松平健)は、零次に事の収拾を図るように頼む。

そんな折、「ハートフルバード」の新社長になった長谷川司郎(相島一之)は、秘書・弥生を伴って厚生労働省の藤堂慶太郎(陣内孝則)を訪ね、社長就任の挨拶をしていた。藤堂は、晶の辞任が社内のクーデターとの噂があると指摘、さらに「タイヨウ」のフランチャイズを打ち切った理由を教えてほしい、と鋭く迫る。

若年性認知症が進行する晶は、取り乱したり暴れたりすることが増え、ある日、涼太を突き飛ばしてしまう。涼太は、その拍子に後頭部を打ちこぶをつくる。翌朝、それに気づいた晶は、彦一に頼みがあると告げる。そして、彦一とともに出かけ、元夫である藤堂に会う。今は別の女性と結婚しているが、藤堂は晶の病状を知っており、涼太を託したいという晶の願いを聞き入れる。

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