任侠ヘルパー
「タイヨウ」のヘルパーが教えます!介護"きほんのき"

テーマ:介護する人、される人【後編】

◆介護をする上で、一番重要なことはなに?

介護をするのがご家族であれヘルパーであれ、介護を受ける方に信頼されることが何より大切です。そのためにはまず、介護をする方が「してあげる」ではなく、「手を貸す」「支える」「やらせていただく」といった気持ちで接することが必要です。そのなかで、ご本人ができることはやっていただき、ご本人にできないことに手を貸す、支えるといった「介助」的な姿勢も大切になります。ご本人が希望するからといってすべてを介護をする方がやっていたら、介護者の負担が増えるばかりではなく、介護を受ける方の「自立の機会」や「できる能力」を奪ってしまうことにもなりかねません。必要なことに手を貸しながらも、介護を受ける方の「自立を引き出す介護」を目指すことで、介護を受ける方との間にも信頼関係が生まれるのではないでしょうか。

◆介護を受ける上で、一番大切なことはなに?

介護を受ける方も、「介護者に何でもしてもらおう」と考えるのではなく、自分に出来ること、出来ないことを十分に見極めて、必要な部分について介護/介助を受けるという姿勢が大切です。自分で出来ることまで人にやってもらううちに、気付いたら自分で出来なくなっていた、ということもあるからです。介護を受けることになっても、自立した生活の維持・向上を目指して生活を送ることが大事だといえるでしょう。そして、介護をする方は「万能ではない」ということも忘れてはいけません。"任侠ヘルパー"ほどではなくても、プロの介護者であってもさまざまなタイプの人がいて、得手不得手はあるからです。完璧を求めると介護者を追い込むばかりか、介護を受ける方のストレスにもなりますので、過度な期待を持たない、ということも必要なことかもしれません。

【解説者】
野村愛子(三浦まゆ・ホームヘルパー2級資格所持)
【質問者】
大島陽介(山田親太郎)

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