謎解きは
ディナーのあとで
物語
Story9
影山(櫻井翔)が執事室にいると、宝生麗子(北川景子)が来た。昨夜の呼び出しに応えなかったことを尋ねる麗子に、急用があったと影山。その右手には包帯が巻かれていた。
麗子は風祭京一郎警部(椎名桔平)から連絡。ミステリー作家、天道静子(高橋ひとみ)宅で殺人事件が起こったのだ。殺害されたのはミステリー作家の剣持留美(上原美佐)。頭を鈍器で殴られたような形跡があり、死亡推定時刻は昨晩深夜0時頃。死体の指先にはXとダイイングメッセージらしきものが書かれている。天道家には昨日、クリスマスパーティーのためと作家たちが泊まっていた。留美、川又宗助(佐戸井けん太)、宮地沙織(三浦理恵子)、立花邦夫(橋本さとし)、国岡二郎(やべけんじ)といったミステリー界を代表する作家たちだ。静子は離れの仕事場にいた。
捜査を終え屋敷に戻った麗子は、いつものように影山に捜査状況を伝える。捜査では、ミステリー作家たちに招待状を送った人間が分からなかった。招待状の差出人は静子。だが、編集者の佐藤武雄(石黒賢)によると静子は否定したと言う。その佐藤は、犯行時刻には家政婦の田口米子(青木和代)と買い出しに行っていた。犯行は早朝5時頃、血染めのトロフィーが留美の殺された部屋に投げ込まれたことで発覚。麗子と風祭が作家たちを集めて事情を聞いていると、静子の娘、里美(菊池和澄)が倒れる。
麗子は、今回の事件の鍵はダイイングメッセージにあると話す。すると影山は「チャンチャラおかしくて横っ腹が痛うございます」と、爆笑。事件の真犯人はメッセージとは全く無関係だと言う。問題は、なぜ犯人がトロフィーを2階に投げ入れたか? だと言うのだ。犯行から5時間も経ってから、そんなことをしなければならなかったのか? 影山は、トロフィーを投げられる人間は犯人ではないと捜査陣に思わせるための仕業だと言うのだ。該当者は、天道静子、里美親子となる。そして、トロフィーを投げ入れたのは里美で、それは静子への疑いの目をそらすためだと推理。
では、留美を殺害したのは静子だったのかと問う麗子を影山は否定。留美への恨みを募らせる沙織こそが犯人だと紐解いた。だが、麗子は沙織には犯行時刻のアリバイがあると反論。それを静子が立証したと告げる。それでも影山は、自分の見立てを疑わずにいた。そこに、風祭から電話。犯行時刻に天道家を覗き込む不審な男がいたという目撃証言がとれたのだ。その人物は、タキシードを着こなし右手に怪我をしている…まさに、影山そのものではないか。
天道家に戻った麗子が台所に入ると、血まみれの沙織が倒れていた。傍らから影山が…。その手にはナイフが握られていて…。
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