泣かないと決めた日
- ストーリー -
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夕方、退院し自宅へ戻った美樹の元へ再び杏子がやってくる。杏子がUBSメモリーの件を話すと、美樹はまた自分が犯人だと思われているのだろうと言う。そんな美樹に杏子は、以前、会社にいた山内静香(柳沢なな)という新人社員のことを話す。美樹同様、いじめのターゲットとなっていた彼女を見捨ててしまったことを後悔していた杏子は、美樹に今の気持ちのままで辞めてほしくない、と言う。
だが、美樹はその日の夜、誰もいない時間を見計らい、退職願を持って葵井商事に向かった。そこに桐野が現れ、どんなに辛くても、逃げずに立ち向かっていれば、絶対に見ていてくれる人がいる、このまま逃げたら、一生変わらないままだぞ、と言われる。だが、美樹は退職願を置いたまま、会社をあとにする。
翌日、出社した有希子は、退職願を見つけ、それをスーツのポケットにしまう。しばらくすると、美樹が出社してきた。有希子らを前に、自分はやっていないのに黙って辞めるのはいやだ、後ろめたいことはひとつもないと、涙ながらに訴える。すると杏子が立ち上がり、UBSのデータの一部が、美樹が入社する前のものであり、美樹が犯人でないことを証明。さらに美樹のことを、もっとちゃんと見てあげてほしいと願い出る。
杏子の出社最終日、美樹は、杏子に信じてくれたこと、一生忘れません、と花束を渡し、そこにやってきた有希子と一緒に労をねぎらう。有希子に「これどうするの?」と言われ退職願を差し出された美樹は、もう負けませんと言って、ふたりの前で破ってみせる。
3週間後、愛の手術当日。オペ室に運ばれる愛は、美樹に、仲原さんのところに行って、と言う。無事に手術が終わったことを見届けた美樹は、その言葉を受け、仲原に会いたいとメールする。
美樹との約束のレストランに仲原が向かおうとしたとき、万里香が仲原を呼び止めた。万里香は仲原に自分は妊娠していると告げる。衝撃の告白に唖然する仲原は、約束の場所に行くこともできず、美樹に電話をする。そして、俺にはもう、きゅうちゃんと一緒にいる資格がない、と言い…。
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