泣かないと決めた日
- ストーリー -
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その日の夜、美樹が仲原と約束したレストランへ入っていくと、別のテーブルに万里香がいた。驚く美樹に万里香は、友人と待ち合わせをしていると話す。美樹たちのテーブルにやってきた万里香は、口実をつけ美樹に席を外させると、仲原に美樹のどこが好きなのか、と迫る。美樹の天真爛漫さが好きだと答える仲原に、社内でそんなふうに思っている人はいない、と顔を曇らせる万里香。仲原は真意を確かめようとするが、美樹が戻ってきて話は中断する。仲原は、美樹に向き直ると、翌週に自分の母親が東京に出てくるから、一緒に食事をしようと誘う。そんなふたりを前に万里香は携帯を取り出すと、待ち合わせの場所が変更になったと店を出ていく。
仲原の母と会うことになった日、美樹は定時に仕事を終えオフィスを出ようとした。と、そこへ、大学生向けパーティーの参加者から返事が一通も届いていないと報告が入る。不審に思った有希子は、社員たちに担当は誰なのかと尋ねると、早苗が美樹だと答える。資料の作成は担当しているが、案内の発送など頼まれていない美樹は、聞いていないと言うが信じてもらえない。パーティーまで3日しかないため、結局、美樹が残業して案内の発送をすることに。そして、封書を郵便局に持ち込むと、地方までは速達でも2日はかかると言われる。それでは、案内の到着がパーティーの前日になってしまう。美樹は仲原に電話をすると、やらなければならない仕事があるから、といって会食をキャンセル。急いでオフィスに戻ると、学生一人ひとりに電話をし、パーティーの案内が遅れる旨を伝えた。
なんとか電話連絡を終えた美樹は、間に合わないと知りながらも、約束のレストランへ。しかし、そこには無情にも閉店の看板が。守りたかった約束を守れなった美樹は、泣きそうになる。そんなところへ、仲原からメールが。約束をキャンセルした自分をやさしく気遣う仲原に、美樹は心が熱くなる。
その頃、仲原は自宅マンション前で、誰かに声をかけられた。驚いて振り向くと、そこには万里香が立っていた。なんと、万里香は仲原のマンションの向かいに引っ越してきたというのだ。 同じ頃、文具店に入った美樹はそこで千秋を見かける。何気なく見ていると、千秋は手に取った商品を自分のカバンのなかに入れてしまった。平然としている千秋を見た美樹は……。
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