なでしこ隊
- インタビュー -

Q.特攻という作戦が現実に行われていたことについてどう思いますか?

正直今の時代に生まれて、その人がどういう心境だったのかなど、全く想像がつきません。この役をやって悩んでいるところなんですが、なでしこ隊の少女の台詞で「この戦争に勝ったらセーラー服が着られる」という言葉があるんです。普通のなにげない会話なんですが、今の時代の女の子もあの学校の制服が着たいとか、通じるものがあって、でも僕達の時代からは想像がつかない、戦争というどうしようもない壁が最初からあるんだろうなと…そういうところが僕としては考えさせられました。特攻兵の穴澤が最後にやりたかったのは、本を読むこと。今なら簡単にできてしまうようなことで喜びを感じられるその時代の人たちのことを思うと、僕たちもひとつひとつのことを喜べる感謝の気持ちというものを、もう一度見つめ直したいなと。やりたいことが見つからない人が増えているなかで、やりたいことがあっても明日死にに行かなければならない、そういう人たちがいたからこそ、今の若者が生きていられるということを、見た人が感じてくれればいいなと思いました。

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